※「ゴーシュ!」とは、ベイブレードで遊ぶ際の「Go Shoot」の掛け声です。
いつの間にか悪化していた二国間関係
大赤ちゃん返りでお兄ちゃん歴をスタートした長男アミですが、双子が2歳になる頃には2回の「グレートブラザー賞」を経て、ずいぶんお兄さん意識が高まりました。

しかしながら、これまでずっと赤ちゃんに全力で対抗してきた長男。
たとえば、
*ギャン泣きの赤ちゃんを押しのけて母に抱っこされに行く
*おもちゃを取られそうになると大声で怒鳴る、拳をあげて威嚇する
*赤ちゃんが使っているおもちゃを横取りして泣かせる
などなど。
こんな行動が2年間で蓄積し、双子との間に意外と深い溝ができていたようです。
たとえば、
*「一緒にあそぼ♡」と双子のテント型ボールプールに入ろうとすると、ミツとムツは「セマイ!」と大騒ぎで絶対に入れてくれない
*「お兄ちゃんがパスしてあげるー♡」とボールを手に取ると、「返してえええええ」とギャン泣きされる
*「ご本、読んであげるね♡」とページをめくろうとするも、「ママよむのー!!」と奪われる
などなど…。
せっかくお兄ちゃんらしい振る舞いを身に着けて優しく遊んであげようとしているのに、これまでの行いのせいで基本的に双子から信用されておらず、敵視されています笑
たくさんの手作りおもちゃのプレゼントも、6歳児の自己満工作(失礼)だからそんなに感謝されていない様子。なかなか兄の気持ちは伝わりません。
ここまで、兄と双子の二国間関係は悪化の一途をたどってきました。
ベイブレードで友好を 国交正常化なるか
そんな長男に、挽回のチャンスがやってきました。
1月末に長男のお友だちと集まった際、「ベイブレード」というおもちゃ(現代風ベイゴマのようなもの)で遊んだのですが、そこにはミツムツと同じ年の下の子が参戦する姿が。
今まで、「一緒に遊ぶ」というのがなかなかできなかった我が家の兄弟ですが、双子がこのおもちゃを好きになれば3人で楽しくやってくれるかも…。」
しかしそこはケチな母のこと、すぐには購入しませんでした。
たまたま本屋で「バトルゴマ8」という似たような商品を見かけて、2,000円程度でスタジアムとコマ8つのセットが買えたので、「これでいーじゃん♪」とそちらをゲット。
この商品、双子が大好きな動物さんが全面に描かれていて大好評。
思惑通り、みんなで遊んでくれました。
ところが喜んでいたのも束の間、コマを回すのに必要な棒が、2歳児の不器用な扱いによりあっという間に全部折れてしまいました。(※対象年齢6歳以上)
ベイブレードと違い、替えの棒は売ってないようで…。
とても残念でしたが、こちらはもう諦めるしかありませんでした。
しかし、コマ回しを双子も楽しんでくれることがわかったのは大収穫でした。
満を持して購入を決意。「みんなで仲良く遊んでね。取り合ってケンカしないでね」というお約束付きで、ベイブレードのスタジアムを購入することにしました。
ところで…。
スタジアムって、3,500円と聞いていたんですが。
パパに任せたらなぜかこんなん買っていた。6,500円。ザワ…。
オリジナルベイブレードを作ろう
買ってみると、ミツは動物さんの絵がついていなくてもハマってくれました。
ごはんやお風呂の時間になっても「ゴーシュ!ゴーシュ!」と言ってなかなか終われないほど。
一方、ムツはまったく興味を示しません。アミとミツが夢中になってふたりで遊んでいる時に、母のところへきて甘えんぼ。これはこれでかわいいんだけども。でも、3人で遊んで欲しいという本来の目的もぜひ達成したい…。
そんな折、創作意欲にあふれるアミが「オリジナルベイブレードを作りたい」と言い出しました。
ベイブレードに色を塗ってみたいんだとか。
私もパパも、プラモデルを作ったりしたことがなかったので、どんな塗料を買えばいいのかなど全然わかりません。
できればめんどうなことは断りたいのが本音…。
でも、そこで母はひらめきました。
せっかくオリジナルベイブレードを作るというのなら、ムツが気に入るような「動物さんベイブレード」を作ればいいのでは!
「バトルゴマ8」ではムツも一緒になって遊んでいたのだから、動物さんさえついていればきっとまた好きになってくれるはず。
そんな思惑の元、オリジナルベイブレードプロジェクトが始動しました。
まずはメルカリで、中古のベイブレードを購入。
知らない人の中古ってあんまり好きではないんですが、新品に色を塗るのも気が引けるので。しかし一度安く買ってしまうと、もう今後おもちゃは全部メルカリでいーんじゃないか…と思ってしまう笑
次に、問題の塗料。
どこで売ってるの?どんな塗料がいいの?
そもそも最近はおもちゃ屋さんにプラモデル自体も売っていないような。
最初あれこれ考えていましたが、Amazonで検索したらすーぐ出てきたー!
こんなにたくさんの色はいらないなぁと思いましたが、塗料を混ぜる棒や小皿など初心者にありがたいセットになっていて、全体では割安でしたのでこちらを購入しました。
双子が昼寝した時間を見計らって、長男とふたりでチャレンジしました。
塗料が手に着くと落ちなくて大変だと思い、ハサミを使うのと同じくらい目が離せない。
隣で私も一緒になって作業しました。
模型用塗料で塗ってみたところ…
プラモデル用の塗料というのは市販のオモチャのようにしっかりコーティングされるのかと思っていたのですが、意外とそーでもありませんでした^^;
1回塗っただけでは地色が透けてしまうし、頑張って塗ったところで、すぐに剥げる!
割安塗料だからなのか、そもそもプラモデルというのは観賞用なのだから剥げやすいのは仕方ないのか…。
よくわかりませんが、母に似てガサツな長男は剥げようがうまく塗れなかろうがあまり気にしていないようでした。子どもが満足してくれればそれでOK!「ちゃんと塗れない」とか泣かれなくて良かった笑
そんなことより、息子と並んでベイブレードに色を塗るというのは、なんだかワクワクする体験でした。男の子遊びに混ぜてもらったような♪
小学生になったらこういうことは一人で、あるいはお友だち同士でやるようになっていってしまうので、今だけの貴重な時間だったように思います。
動物さんベイブレードの効果やいかに
そんなこんなで、いくつかオリジナルベイブレードが完成しました。

ムツには、大好きなカバのベイブレードを制作。
(最初アミがカバベイを作ったのですが、小さいスペースに幼稚園生が絵を描くのは難しくて認識不可だったので母も作らせていただきました)
おまけに、スタジアムにはミツムツが大好きな「最強王図鑑」のシールをペタペタ。

これでどうかな~!
結果は…
ムツがスタジアムのシールを剝がしまくり~!!
部屋中に散乱する動物さんたち…。
そういうオモチャじゃないんだけどなあ^^;
と最初ちょっぴりつまづきましたが、カバベイブレードを見たら気に入ってくれたようで、プレイに参加もしてくれました♪
ムツはまだ、母が一緒の時しか遊んでくれませんが、3人で熱中してくれる日は近いような気がします。
ベイブレードでお兄ちゃんと双子が「一緒に遊ぶ」ことを覚えていってくれれば何よりです。
オマケ:ベイブレードケースも手作り


お兄ちゃん、ハマっている工作でケースも作ってくれました。
本物のパッケージをまねて、裏には「セット以外は別売り」ってちゃんと書いてあります笑
ケースだって買えば高いので、こうして作ってくれるのは嬉しいです。
自分で作ればどんなものも宝物…★