先生も呆れる長男のマイペースぶり
うちの長男さん、ちょっぴり…いやけっこう…すごーく…ぼんやりなんです。
0歳から4歳の夏まで通った保育園時代から、幼稚園に転園し6歳年長になる現在に至るまで、先生に何度も指摘されてきたこと。
ルーティンが苦手で、たとえば「外から帰ったら手を洗う」というような当たり前のことでもケロッと忘れてしまいます。
もうすぐ小学生になろうというのに、いまだにトイレでおしっこを流してくれません。
外ではちゃんと流しているんだろうか…?一抹の不安。
それから、自分が何かに夢中になっていると先生や親の言葉が届かず、全然行動に移せないということも。
保育園の先生が話してくれた3歳の頃のエピソードですが、
お着替えの時に先生が「このお洋服、赤と白のしましまだね!」と声をかけたら、「赤と白」という語感がおもしろくなってしまい、
「あかとしろ!あかとしろ!あかとしろ!ケラケラケラあかとしろ!」とずーーーっと繰り返してまったくお着替えが進まなくなってしまったそうです。
また、いくつか行程があることについてはすべてをクリアするのが難しく、必ず何かを抜かしてしまいます。
幼稚園での例。
①絵を先生に提出する
②クレヨンをしまう
③手を洗ってコップを持って席に戻る
というような指示があれば、クレヨンをしまい忘れるのはまず確実です。
これだけいろいろ重なってくると心配になって、どんな対応をすべきか発達障害の本をいくつか読んでみたりもしました。
ルーティンワークが苦手というのは発達障害の特徴のひとつなのですが、だからといって長男は療育に通うというほどのことではなく、発達障害かどうかもあまり重要ではありません。
大事なのは、どのように対応してあげれば子どもも親もストレスなく過ごせるか、成長の過程で克服していけるのかということ。
先生のお話でも発達障害の本でも結論は同じ、「毎日の生活の中で、何度も何度も繰り返し教えて少しずつ身に着けていく」ということがすべてです。
正直なところ、私自身がぼんやりなため、上に挙げたような長男の特徴はけっこう自分にも思い当たるフシがあり…。
自分が社会に出て非常に苦労したため、長男には小さい頃から訓練して、大人になるまでに何とかしてあげなくてはという気持ちが強くあります。
幼稚園制服の身支度は最難関!
「忍耐強く何度も何度も」教えなくてはいけない…それはわかっているのですが、双子が生まれてバタバタしていると、なかなかそうはいかない状況で。
ことに、朝の身支度なんかは長男の「ニガテ」全部盛りで、毎日の苦行に頭を悩ませていました。
特に幼稚園の冬の制服ときたら、普段着よりもずっと身に着けるものが多くて大変なんです。
①肌着
②スパッツ
③Tシャツ
④半ズボン
⑤ブラウス
⑥トレーナー
⑦ブレザー
⑧靴下
ふう。書き出すのも大変なアイテム数!
こんな長い行程を、うちの長男がクリアできるわけがなく笑
たいてい、途中で気が抜けてダラダラしてしまうとか、靴下がどっかへ行ってしまうとか、一筋縄ではいきません。
付き添って見守っていても、ちんたら遅くて散漫だったりするとこちらもついイライラしてしまいます。
対策のひとつとして、砂時計を使ってみたこともありました。
「5分でお着替えしようね」「慣れてきたから、今日は3分の砂時計を使ってみようね」というタイムトライアル形式です。
これは一時期けっこう有効に働き、短い時間で集中してお着替えを終えてくれたので助かりました。
でも続けているうちに、「砂時計するの嫌だ」と言うようになってしまい、気が向いた時だけ使えるアイテムとなり下がっていきました…。
砂時計自体は、その後も「ゲーム10分だけならいいよ」など、制限時間を可視化したい時に役立ちました。
3分、5分、10分…と、時間感覚も多少身に着いたと思います。
お部屋のインテリアとしてもなかなか良いので、お着替えの役目を終えても、これは買ってよかったもののひとつです。
そういえば、ソファの移動がきっかけだった
そんな折、全然無関係のことから別の解決策を思いつきました。
きっかけは、寝室からリビングへソファの移動をしたことです。
元々リビングに置いていたソファですが、双子がハイハイを始めた時期、ちょっと目を離すとソファによじ登っては転がり落ちて泣くということが何度もあったため、別室へ置くことにしました。
でもやっぱり、リビングにソファはあらまほしかば…。
双子が二足歩行をマスターし、体幹がしっかりしてきたのでリビングへソファを戻しました。
その際、壁とソファのすき間を埋めるために、スリム型の収納ボックスを設置することにしました。
すき間に双子が落っこちないように、という安全対策の一環だったと思います。
収納ボックスに入れるものは、おもちゃやスタイ、ミニタオルなど、赤ちゃん時代の双子を抱えていくらでも考えられました。
でも、思い切って、この収納ボックスを長男のお着替え用として使うことに決めたのです。
スリム型の5段収納ボックス、具体的な使用方法
実際に購入したのが、こちらの商品です。
プラスチック製の存在感が薄いのがリビングにちょうど良いし、くすみブルーはお部屋に馴染んで気に入っています。
ソファーと壁のすき間にこれ以上ないほどピッタリで、設置した時はガッツポーズしました。
もちろん、幅を図ってそのサイズの棚を買ったんだからピッタリで当たり前なんですが。
こういう小さな喜びって、自分でかみしめるしか行き場がない笑
さて、どうしてこのスリム型収納ボックスが長男のお着替えにちょうどよいかというと、着替えの順番がわかりやすくなるためです。
1つの引き出しに1点か2点の衣類しか入れず、上から順に開けていけば自然と身支度が整う、というアイデア。
贅沢な使い方ですが、ボックスに入れておけばイタズラ双子が服を蹴散らして順番をゴチャゴチャにする心配もありません。
これなら、横でずっと見ていなくても、自分で進めることができるはずです。
効果はいかに?幼稚園身支度の現在
幼稚園制服専用のお着替えボックスがある!
お母さんが、自分のために用意してくれた!
それだけで、けっこうモチベーションが上がるもの。
加えて、最初の1週間は一番上の引き出しに「ひとりでお着替えがんばろう!」と応援メッセージのカードを入れたりしていました。
そりゃ、はじめはうまくいきました。
ニコニコ嬉しそうにお着替えを進めてくれて、私も大満足。
でも、そんなの最初のうちだけ(想定の範囲内)。
おもちゃと同じで、3日もすれば当たり前になってしまい、お着替えめんどくさい病ダラダラ症候群がまた再発します。
3日おきにカードを変えたりすればもっと長持ちすると思いますが、そこまで手はかけていられません。
それでもメリットは残ります。
横にピッタリ付き添って「次に着る服」を用意しなくていいので、キッチンから「ほら早く着替えな!!」とハッパをかければそれで済む…!
こうして一応、セルフお着替えが成立するようになりました。
ただ…
こんな専用ボックスを用意しているというのに、引き出しを上から順番に開けないで何かを飛ばしたり、靴下がどっかへ行っちゃったりということも頻発しています。
そうなると、「ここまでしてやってるのに!!!」という余計な怒りが加わって、ほんと不愉快です笑
でも、幼稚園制服の身支度も気付いたらあと3カ月。
いつかこんなことも懐かしく思う日が来るのでしょう。