逆上がり

今回は2ページあります。

「幼稚園から帰ったら、公園に行きたい」なんて、アミの方から言い出すのは珍しいことでした。最近は足を捻挫していてサッカーの練習もできないし、サッカー以外では家で遊ぶ方が好きな子なので、思わず「なんで?」と聞きました。

最初はあまり言いたがらなかったのですが、そのうち「クラスで逆上がりができないの、アーミンだけなのー。練習するのー。」と。
「~なの」なんて、いつもと違うかわいい口調になってしまっていたのは、恥ずかしくてモジモジしてしまったせいなのかな?
珍しく、他の人ができるのに自分ができないということを気にしているようでした。

それにしても、幼稚園生でクラス全員逆上がりができるなんて、そんなわけないと思うんです。「みんな補助板使ってるんでしょ?」と聞いてみたんですが、頑なに「みんな補助板使わないでできてる、○○くんだってできてる」と言い張ります。何の思い込みかはよくわかりませんが、せっかく練習したいというのを止める理由もなく、夕方ミツムツも連れてみんなで公園へ行きました。

もちろん、逆上がりなんてすぐにできるようになるわけはありません。
「えい!」「トォー!」の掛け声むなしく、全然足が上がっていないアミ。
「もっと地面を強くキックするんだよ!」「そのあと上に向かってジャンプするんだよ!」母もミツムツと遊ぶ片手間に声をかけていましたが、特に進歩もなく。

数十回練習しましたが、この日は成果なく帰りました。

次の日ももちろん練習。
逆上がりなんて小学3年生くらいになって練習すればいいと思うんだけどなぁ…と思いつつ、幼稚園生でもできる子がいるということは何かコツがつかめればマスターできるのかもしれないと考えました。
そこで、YouTubeにアップされている「3歳でもできる逆上がりのポイント」という10分程度の動画を見てから行くことにしました。

私も片手間にちょっと見ていましたが、やぱりジャンプとキックを強くするとか、顔が向く方向とか、前日に私がしていたアドバイスと大して変わらないように思いました。

そして公園に着いて、じゃあ頑張ろうね~と言いながら最初に私がしたことといえばミツにお茶をあげることだったのですが、その時後ろから「できたー!」の声。

え?なんだって?

振り向いたら、アミがニコニコして「できた」と言いました。

そしてすぐに、もう1回、逆上がりをしてみせてくれました。

練習2日目の一発目で逆上がりできてしまうなんて。そんなことある?
唐突過ぎてビックリしてしまいましたが、とりあえず嬉しかった!
アミと超高速ハイタッチで喜び合いました♪

2歳の双子と比べると、6歳になったアミの「初めてできた!」は機会が少なくなっているのですが、久々にその場面に立ち会えてとてもテンションが上がってしまいました。

動画がすごいのかアミがすごいのかはよくわかりませんが、大切なのは自分から「できるようになりたい」と言い出して、一生懸命練習したこと。何度も何度もほめました♡

それにしても、何を変えたらすんなりできてしまったのかがとても気になる私。

アミに聞いてみると、「油断したからできた」との答え。

「油断じゃなくてリラックスじゃない?力を抜いて軽い気持ちでやったということでしょ?」

「うーん、でも油断って、相手が弱そうだから勝てそうって思うことでしょ?
昨日は難しいと思ってたけど、今日は簡単そうだなって思ってやったらできた」


おおお…天才か?
逆上がりができたことと同じくらい、言葉の理解度と表現力がスゴイ!(親ばか)

とりあえず、成功の秘訣はイメトレだったということなのでしょうか。


幼稚園卒園を目前に控え、いろんな成長を見せてくれたアミでした。

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