寝る前というのは何か特別なテンションになるようで、その時だけ行われる遊びのブームがいくつかあります。
1歳半前後の数カ月悩まされたのが、「壁蹴り」のブームです。
まだ寝返りもしない時代から足のバタバタが異常に強かった双子。
その強さたるや、5人兄弟を育てたおばあちゃんをして「ちょっとこれ動画に撮っておきなさいよ!こんな子は見たことがないわ」と言わしめたほど。
その足で壁をガンガン蹴るのが、なぜか気に入ってしまったから大変です。
隣近所に大きな音が響き渡るに違いありません。
きっと「何事か」と思われるでしょう… もしかしたらクレームが来てしまうかも。
引越し前、下の階の人から5回もクレームが来た時のことがトラウマで、リビングの床はジョイントマットを敷き詰めているし、子ども部屋も不本意な防音絨毯を敷いて気を遣っているつもりですが、こんなことをされては元も子もないでしょう。
何としてもやめさせたくて、何度も何度も止めに入るのですが、1人を止めればもう1人が、片方を止めている隙にもう片方が、という具合で、埒があきません。
他人に迷惑をかけることなので、こればかりはと思って、足をバチン!と叩いてみたこともあります。
大人だってけっこう痛いんじゃないかというくらい強く叩いたんですが、そんなの全然気にならないくらい盛り上がっていて、何の効果もありませんでした。
仕方ないので、壁蹴りが始まる度に引きずり戻し、立ち上がるのをラリアートで引き倒し、動かないように抱き固めると噛みつかれ…。
ほんとにあの期間は、寝かしつけで疲れ果てて、双子が寝たあとは何の気力も湧きませんでした。
でも、、、その壁蹴り遊び自体は、近所迷惑さえなければ、見る方もちょっとおもしろかったんです。
さり気な~く壁際を歩いて(赤ちゃんのくせにさり気ない顔がすごい上手)、ゴローンと仰向けになったあと、ご丁寧に体の向きを調整して、満を持してガンガンガンガン!蹴り始める。
そのプロセスがきちんと決まっている感じが好きでした笑
ちなみにどのように終焉したかというと、
「ねないこだれだ」を読んだ三男がオバケを怖がるようになり、「オバケ来るよ!」という脅しで言うことを聞いてくれるようになったのが救いでした。
ひとりがやめてくれさえすれば、もうひとりを押さえればいいだけなのでカンタン。
あれ以来、寝る前の時間はけっこう平和になった気がします。