双子育児の中でも、寝かしつけは死活問題。
何はともあれ、親の睡眠時間さえ確保できればどんな苦労も元気に乗り切れるはず!
しかしやはり、赤ちゃんの睡眠等のいうのはままならないもので。
こちらも授乳と同じく試行錯誤の遍歴があるので、参考になるかならないかはともかく記録として残しておこうと思います。
出産前:長男お背中スイッチのトラウマ
双子誕生からさかのぼること4年…。
長男の乳児時代は強力なお背中スイッチに悩まされ続けていました。
「お背中スイッチ」というのは、抱っこして寝かしつけても布団に置くと目を覚ましてしまうという現象なのですが、これがもう本当にしんどかった。
どんなにそ~~~っと布団に着地させても、敏感なセンサーで必ず察知され、何度寝かしつけてもゾンビのように再生してくる。
そうして何度も何度も寝かしつけている間に恐らく浅い睡眠が続いており、最終的にやっと寝たと思っても短い時間で起きてくるという負のスパイラルに陥る日々でした。
このお背中スイッチ、デフォルト機能として搭載されていない赤ちゃんももちろんいます。
友人の赤ちゃんが3カ月の頃に遊びに行った時、抱っこからスッとベッドに降ろしてスヤスヤ寝ているのを見た時、「えっ何ソレ!?」と驚愕したことをよく覚えています。
長男の経験から、双子にはとにかくスムーズに寝て欲しくて、お腹にいる時から「めっちゃ寝る子になるんだよ」と話しかけていました。
これを努力と呼ぶのかどうかはさておき、双子にはお背中スイッチがなく、授乳や抱っこで寝たらベッドに置いてそのまま寝てくれるのがまずありがたかったです。
新生児期:寝ぐずりダブルギャン泣き時代
途方に暮れる母
日中はリズムよく授乳・睡眠・授乳・睡眠で過ごしているのですが、夜になると授乳と授乳の間に泣いてグズることがほとんど。
ふたり同時にギャン泣きになるとお手上げ状態になってしまいます。
そんな時は、双子が泣き疲れて寝てくれることを期待して、ただ手を握って見守る省エネルギー態勢をとっていました。
でも泣き疲れて寝るなんてことは一度もなかったと思います。
逆に私が寝落ちしてしまい、どれくらい寝たのかわかりませんが、意識が戻った時に赤ちゃんたちはまだ泣き続けていたということもありました。
どうしようもないからとりあえず泣いている動画を撮る…というのは双子親あるあるのようですね^^;
海外の赤ちゃんは添い寝などせずひとりで寝るという話をよく聞くけど、どういうことなんだろうといまだに不思議です。
ギャン泣きのあとはミルクを飲んだらおとなしく寝るので、3時間ごとのミルクの時間を祈るように待っていました。
3時間ごとと言いながら、待ちきれずに2時間半であげてしまうことが多かったです。
忍耐で乗り切るパパ
双子新生児時代といえば、当時4歳長男の赤ちゃん返りも大変なものでした。
「赤ちゃんは生まれてこない方がよかった!おなかのなかに戻って!!」とギャン泣き1時間したことも。
双子のお世話は大変だけど、長男もかわいがってやらないと大変なことになる…と、長男の寝かしつけを母が担当することに。
そこで長男寝かしつけの1時間だけ、パパが双子の方を担当するというバトンタッチをしていました。
パパの場合、どのように乗り切っていたかと言うと…
片方ずつ抱っこして部屋中をゆっくりと練り歩く。もう片方はギャン泣きのまま辛抱してもらう。
抱っこした方のギャン泣きが落ち着いたら交代。
降ろされるとすぐギャン泣きになるけど、それはそのまま辛抱してもらう。
と、このような「天国地獄交代制」をとっていました。
パパいわく、「降ろされると泣いちゃうけど、何回か交代を繰り返すうちに少しずつ眠くなってきて、泣くまでの時間が長くなる」とのこと。
実際、この方法で最終的には眠らせるところまでやり切ってくれたことも何度もあります。
これはもう、忍耐勝ちとしか言いようがない。
普段から家事・育児に協力的なパパですが、この時代のことを思うと本当に感謝しかありません。
新生児期のグズり対策
おしゃぶり
とてもありがたかった、おしゃぶり。
すぐに口からポロリと落ちるので、それを拾うのが逆に大変ということもありましたが、とにかくこれを口に放り込むと泣かれずに済みました。
落とされては口に入れるのを2人分やっていると、モグラたたきをやっている気分に…。
知り合いは、「夜泣きした時もおしゃぶりをあげるとすぐに寝てくれる」という羨ましいエピソードを話していました。
しかし我が家の双子はそこまでには至らず。
ただ、おしゃぶりは夜間授乳の時にちょっと待っていてもらう程度には役立ってくれて、欠かさず枕元に置いて寝ていました。
新生児期のあとは、おしゃぶりを嫌がるようになったり好きになったり波はありましたが、お試ししてみる価値はあると思います
ちなみに我が家で使用したおしゃぶりはこちらと同じタイプ↓
ほかのおしゃぶりは赤ちゃんの唇まわりをふさいでしまうので、よだれかぶれが気になっていました。
でもヌークのこのシリーズは、唇のまわりにスペースがあるので大丈夫!
赤ちゃんがこのおしゃぶりをくわえたところもかわいいです…♡
掃除機
胎内でいつも聞いている音に似ているという理由で、掃除機は赤ちゃんにとって安心できる音だそうです。
これがとても効果的でした。
リアル掃除機が一番良かったのですが、なんだか電気代がもったいないという貧乏性で、YouTubeにアップされてる「掃除機の音」を流していました。
音が小さいとあまり効果がなかったので、スピーカーの音量は最大に。
新生児時代は、延々掃除機の音をBGMにご飯を食べていました。
「赤ちゃん 泣き止む」でYouTube検索すると、ピアノやオルゴールの音楽もたくさん出てくるのですが、そんなもんで泣き止んだためしはありません…。
クラシック聴きながら寝てくれる赤ちゃんっているのかしら。
秘技「あんよフワフワ」
双子ママに教えてもらったあんよフワフワ。
赤ちゃんの膝を軽く曲げ、両足の裏をくっつけてカエルの形にした状態で、足をびよよんびよよんと優しく曲げ伸ばししてあげるというものです。
これでケロっと泣き止みました。
赤ちゃんが小さいうちは片手でできるので、片方に授乳しながらもう1人はあんよフワフワしたり、2人同時にあんよフワフワしたりできるのもありがたかったです。
これを教えてもらったのは新生児期を乗り切った後のことで、もし知っていたらあんなにギャン泣きさせずに済んだのかもしれないなあと悔やまれます。
ぬいぐるみ?
ぬいぐるみと一緒だと、安心して寝てくれるという話も聞いたことありますが、うちの双子には全然効果なしでした。一応努力したものとして記録しておきます。
頑張って毎日押しつけていた時期もあったのですが、まるで相手にされてないようでした。
ぬいぐるみやタオルなど、子どもがお気に入りのものができるととてもいいと思います。
眠くなるとそれを握ってすやすや眠ってくれるという、まさに夢物語のようなお話…。
その後、5カ月でネントレを始めた頃から、たまに引っ張り出して握らせてみたりしました。
時々は、ぎゅーっと抱っこしてかわいがってくれることもあります。
時々は、「ヤダ!」とポイされてしまうこともあります。
気分次第のところは2歳近くなる現在も変わりませんが、まれに抱っこしたまま寝ている時は、親の方が癒されています♡
1カ月~5カ月:片方セルフねんね時代
新生児期を乗り切ると、音の出るおもちゃに興味を持ってくれるようになり、あやし甲斐が出てきます。
次男を抱っこで寝かしつけてる間、三男はネムリラに乗せて、顔の上でラトルを鳴らすと泣かずにラトルをジーッとみていました。
そうやって順番に寝かしつけようと思っていたところ、三男はラトルの音だけでセルフねんねしてくれるように!
三男のセルフねんねがなかったら、双子育児はもう少ししんどいものだったかもしれないと思います。
次男を抱っこしている間にひとりで寝てくれる三男は天使に見えましたし、この時の優等生ポイントが高すぎて、1歳を過ぎるころまでは何をしても笑顔で許せました。
(しかし1歳頃から横暴になってきて、割とすぐに優等生ポイントが尽きました)
この時使っていたラトルは、私が死んだとき棺桶に入れて欲しいです。
おさがりのラトルだったので見つからないかと思ったけどちゃんと売っていて嬉しい!
右のくまちゃんラトルが我が家の寝かしつけ専用でした。
片方の手は抱っこしているので、片手で持って人差し指でトントン鳴らしやすかったのがありがたかったです。
音もうるさすぎず優しい響きでした。
左の黄緑色のタンバリン(?)は、かなり大きな音がなります。
これは音楽かけて踊る時に活躍しました^^
え?踊るのは母ですよ・・・。
5カ月~7歳:ネントレ苦行時代
ネントレのきっかけ
三男のセルフねんねは5カ月頃まで続きました。
終わりの方は、哺乳瓶のミルクを自分で持って飲みながら寝付いていたと記憶しています。
しかし、セルフミルクをするのに支えのタオルやら何やら準備するのが面倒になって、バウンサーでミルクを飲ませるように変更したらセルフねんねしなくなってしまったんですな…。
三男のセルフねんね終了に伴い、ふたり同時ギャン泣きが続くように
どうせギャン泣きするのならばと、ネントレを導入してみました。
ネントレのポイント
ネントレについてはネットで調べた限りの情報で始めたのですが、私が実施したのは下記の4点です。
①生活のリズムを整える
②お風呂→本読み→消灯のルーティンをつくる
③睡眠用の音楽をかける
④泣かれてもすぐに抱っこせずに、トントンしながら見守る
ちなみに、長男の時はネントレという言葉を知った時には1歳を過ぎていて、消灯しても暗闇の中をウロウロ活発に歩き回っていてトントンしようにもできませんでした。
この反省から、「ネントレするなら動く前」と考えていました。
ネントレの記録
◆1日目…40分くらい泣き続けて眠った
双子は泣くとすぐ「おえっ」と吐きそうになるので、よほどつらそうなときは抱っこしました。
落ち着いたらまた寝転がす、その繰り返し。
◆2日目…1日目と同様
◆3日目…20分で眠った
◆4日目…また40分くらい泣き続けて眠った
◆1週間後…泣きはするけど10分で寝てくれるようになった。
こうして、5カ月時代のネントレ第一期は比較的スムーズに成功!!
だいたい毎日、10分くらいで眠るようになり、時にはまったく泣かずにスーッと寝てくれることもありました。
しかし、「これはすごい」と小躍りするも束の間、6カ月頃にハイハイができるようになると布団から抜け出してしまい、まったくトントンされないようになりました。
長男と同じ道を行く双子…。
ネントレの終焉
動き回り始めた6カ月以降、消灯後は暗闇の中でウロウロしたりカーテン遊びをしたりご機嫌で遊びまわるのがお決まりになりました。
そしていよいよ眠くなるとギャン泣きになってしまい、寝かしつけはギャン泣きを抱っこしては降ろすの繰り返しに。
7カ月頃、「やっぱりネントレをイチからやり直すかー」と思い、ネントレ第2期に突入。またひたすらトントンの日々です。
しかし、5カ月の頃から少し成長したせいか、なかなか寝付いてくれず。
ある日、三男が1時間くらいずっとギャン泣きした上に2回もミルクを吐き戻し、結局抱っこされて寝るという事態に。
あまりにかわいそうで、その日から長時間のギャン泣き見守りはやめました。
泣いたら抱っこしてあげるようにして、自ら転がってくれるときは転がしておくという「なるようになれスタイル」に切り替え、ネントレはそれ以降意識しなくなりました。
2人同時ギャン泣きでどうしようもなければ、おんぶ抱っこで寝かしつけていました。
おしゃぶりや歯固めを渡すとそれをチュパチュパしながら布団の上に転がっていてくれることを発見してからは、口に入れられるおもちゃを必ず布団の上に散らして寝かしつけに入ることにしました。
チュパチュパしていてそのまま寝てくれるということも何回かありました。
毎日、いろいろ。
とにかく赤ちゃんについては再現性が期待できないのが難しいところです。
6カ月から1歳半:どんちゃん騒ぎ時代
ハイハイできるようになると双子はもう楽しくて仕方ないらしく、毎晩ワッショイお祭り状態に。
特に、カーテンからいないいないばあをするのがたまらない感じで、お互い「ばあー!」をやってはゲラゲラとよく笑っておりました。
よく笑う双子は本当にかわいくて、「もう勝手にやっておれ~」と寝かしつけ放棄して眺めるのも一興。
ただ、昼寝の時はそうもいっていられない事情が。
14時に長男幼稚園バスお迎えがあるので、あまり寝かしつけに時間がかかると、せっかく寝ているところをたたき起こさなくてはいけなくなってしまうのです。
そこで何とか早く寝てもらおうと、起き上がってくる双子をラリアートで転がし、布団から脱走しないように奮闘!
しかし起きては転がしを30分以上続けると、ものすご~く疲労します。
昼寝についてはけっこう困り果てて、元保育士のヘルパーさんに相談もしました。
「保育園ではどうやってみんなを決まった時間に寝かしつけているんですか?」と質問したのですが、
「園ではみんなが寝るから自然と寝るのかしらねえ…」とのことで、有効な返答は得られませんでした。
保育園ではできても、家ではできないってことは多いみたいです。
その後1歳を過ぎて同時母乳ができるようになったのは画期的で、昼寝の時は同時母乳のおかげで5分で同時入眠させられるようになりました。
でも、セルフねんねも忘れて欲しくなかったので、夜は授乳で寝かせることはせず、自然に寝付くのを待つように心掛けていました。
1歳半~:やっと訪れた平和
1歳半にもなると言葉を理解してくれるようになり、絵本の内容もよく覚えています。
寝る前に絵本を読んであげるルーティンと併せて、消灯後も絵本の内容をお話することが寝かしつけに効果的になってきました。(何度も読んでいると自然に内容を覚えるので、消灯後は基本的に暗唱です)
下記に挙げる絵本は誰でも知っている作品ばかりなので今さらご紹介するまでもないのですが、「我が家ではこのように役立ちました」というレポートをお伝えします。
『ねないこだれだ』
毎晩のお祭り騒ぎに終止符を打ったのは、ご存知「ねないこだれだ」の絵本でした。
この絵本を読んだ三男がオバケを怖がるようになり、おおはしゃぎしている時でも「そんなことするとオバケ来るよ!」という脅しが有効に。
三男が遊びまわるのをやめてくれれば、次男を抱っこするなどして抑えられるので、ハイテンションになるのを防ぐことができました。
『ねむねむごろん』
消灯後、まだウロウロ歩き回っている時には、
「ぞうさんが、ねむねむどしん…
くまさんが、ねむねむごろん…」
とゆっくり絵本の内容をお話します。
これを聞くと、双子は自ら布団にコロリンしてくれるので、そのあとは
「お母さんが、ねむねむバタン…
お兄ちゃんが、ねむねむポテン…」
とアレンジを重ね、催眠術のようにずっと続けていきます。
それで寝るのかと思いきや、また立ち上がってくるんですけどね…。
『ノンタンおやすみなさい』
まだ遊びたくてギャーギャー騒ぐときは、
「ぼく、眠くない!ねるの嫌だなー!」
と大声張ります。
この絵本の最初のセリフが、眠りたくない子どもたちの気持ちに寄り添うようで、なんとなく騒ぎが収まります。
この本のお話を続けていると、双子が落ち着いてくることが多いような気がします。
最後は「やっぱり夜は、寝た方がいいや。ノンタン、おやすみなさい。みなさん、おやすみなさい」
で布団にコロリン…
とはならないので、
「お母さん、おやすみなさい。
お兄ちゃん、おやすみなさい。
パパちゃん、おやすみなさい…」
とアレンジで続いていきます。
寝かしつけに時間はかかってしまっても、ダブルギャン泣きでどうしようもないとか、2人を転がすのに疲れ果てるということはなくなってきたのが1歳半過ぎた頃かなと。
今は「死活問題」の寝かしつけが一区切りした感があり、感慨深いものがあります。
もうひとつの「死活問題」、授乳についても記事にしています。
少しでも参考になる部分があればと思いますので、ぜひお読みください♪