子どもたちを大自然の中で遊ばせてあげたいな、と思いついた7月下旬。
結婚前から何度か行ったことのある八ヶ岳の風景がふわ~っと思い出され、「あの夏雲の下に子どもたちを連れ出そう!」と行き先はすぐに決まりました。
今回は、2024年八ヶ岳旅行の記録と共に、子どもが楽しめるスポットをご紹介します。
早朝出発!茅野市7時着でファミレスへ
お盆始まりの旅行だったので、渋滞を避けるために朝4時半の早朝出発。
先にすべての荷物を車に積み込み、次に子どもたちを車へ運びます。
双子は父母がひとりずつ抱っこ、長男はアウトドアワゴンに乗せて移動。
6歳の長男にグズられるのが嫌なので、半分寝ているところを抱きかかえてトイレを済ませ、ワゴンに投げ入れています^^;
まだ暗い時に行われるこの出発を長男はいたく気に入り、お出かけの度に「今日も夜の間に出かける?」と聞いてくるようになりました。
普段は「早く早く!」と急かされるばかりなのに、この時ばかりは甘やかしてもらえている気分になるのかもしれません。
これだけ早く出ても、高速道路は少し車が多めの箇所がありました。もう少し遅かったらピタリとも動かなかい渋滞にはまってしまったかもしれません。
しかし無事、7時前に茅野市入り。計画通りにファミレスで朝ご飯をとることができました。
八ヶ岳農場で動物ふれあい体験
朝食後、最初に向かったのが八ヶ岳農場。
以前大人だけで八ヶ岳農場へ行った時は、ヤギや羊が少しいるだけでとても暇だったように記憶していたのですが、子どもたちには動物がいるだけでエンターテイニング!
長男はその場で出会った男の子と一緒になって、そのへんの草をヤギにあげるのに夢中。
双子は「めー、めー」と言いながらヤギに近づいては「コワイ!」と逃げ戻るの繰り返し。
広大な原っぱでトコトコ自由に走ったり、マルシェでアイスクリームを食べたりしていたらあっと言う間に1時間半も過ぎました。
たてしな自由農園「808kitchen」は穴場!ランチにオススメ
お昼ご飯は八ヶ岳農場の近くで検討をつけていたレストランがあったのですが、行ってみると「お料理を出すのに30~40分かかります」とのこと。
開店したばかりでさほど混んでいるわけでもないのですが、このあたりのレストランはご夫婦で経営していたりするためか、時間の流れがゆっくりのようです… -u-
そこでパンでも買って八ヶ岳自然文化園で食べようと思い、お店の方に教えていただいたのが「たてしな自由農園『808kitchen』」。
「たてしな自由農園」自体は生産者直売所で、その直営カフェレストラン&ベーカリーが「808kitchen」です。
お盆でどこも混んでいる状況の中、この808kitchenは空いていたので、パン購入ではなくカフェレストランに入ることに。
ここが意外な穴場でした。
双子がベビーチェアをならべても心苦しくない、広々とした店内。テーブルをゆったりと6席分使えることは我が家の外食では必要条件です。
何よりお料理がおいしかった!
このレストランは生産者直売所で取り扱っている野菜や果物をお料理に使用しているそう。
旬で新鮮な食材を使ったお料理が、おいしくないわけありません。
トマトとモッツァレラチーズの冷製スープは、これまで食べたことのないお味で感動しました。
カフェレストランの隣の建物は生産者直売所になっており、お土産など買うのにも便利。
2日目にもこちらへ立ち寄り、たくさんお買い物してしまいました。
「小さな絵本美術館」で涼しくのんびり?
お昼後の一番暑い時間帯は、「小さな絵本美術館」へ。
双子はここでお昼寝タイムを予定していたのですが、お昼ご飯を食べる場所を探してウロウロしている間に車で眠ってしまい、美術館に着いた時は目覚めてピンピンしていました。
美術館はまず、小さなお庭にブランコやネット遊具があって入館前にそこで写真を撮ったりお散歩したり。木陰で十分涼しく過ごせました。
館内に入ると、この時は「追悼 さとうわきこ展」が開催中でした。
さとうさんはこの美術館の創設者だそう。
たくさんの原画が飾ってあり、実物の絵本も手に取ることができました。
長男が保育園で『せんたくかあちゃん』を読んでもらった日、家でたらいにタオルを入れてグルグルじゃぶじゃぶ「せんたく」していたのを思い出しました。
ゆっくりと原画を見て回り…たいところでしたがそうはいかず。
双子が館内をチョロチョロ走り回るのを追い回し、階段の昇り降りについていき、はがされるソファカバーを何度も直す…。
涼しい場所でのんびりするつもりでしたが慌ただしく、静かな美術館で迷惑な来訪者になってしまったと反省。
こちらは早めに退出しました。
八ヶ岳自然文化園のトリコに
午後になって出かけたのが、八ヶ岳自然文化園。
暑さが心配でしたが、園内は木々が高く、芝生広場も木陰で遊ぶことができてひと安心。
最初に目についたのは、芝生で遊んでいる子どもたちが使っている運動会の大玉転がしみたいな巨大ボール。
これは1時間200円でレンタルできる遊具のひとつで、ボール好きの双子のために早速借りてみました。
芝生で一通り遊ぶと双子は眠くなったようなので、ベビーカーに乗せてお昼寝タイム。
その間にパパと6歳長男はアスレチック広場へGO。のびのび遊べたようです!
八ヶ岳自然文化園はこの日だけでは遊び足りず、2日目にもまた訪れました。
キックボードをレンタルして走り回ったり、双子はドッグランを眺めたり。
子どもたちは八ヶ岳自然文化園のトリコとなりました。
原村のペンションにお泊り
原村には、50件ほどのペンションが立ち並ぶペンションビレッジがあります。
どの建物も写真を撮りたくなるような素敵な佇まいで、これまでに行ったペンションではどこもオーナーさんが温かくもてなしてくれました。
今回宿泊したのは、「Gallery HARA guest house」。
ご夫婦でギャラリーを始められ、のちにペンションとしてオープンしたそう。
ギャラリーの中に宿泊しているような感覚で、素敵な絵画に囲まれて過ごすことができます。
廊下はひんやりとした石畳で、屋内なのにどこかヨーロッパの街の路地を歩いているみたい。
非日常感たっぷりです。
素敵なアート空間には子連れなんてご迷惑だったんじゃないかと恐縮でしたが、奥さんがサッパリとした対応をしてくださり、居心地よく感じました。
子どもが生まれてから美術館なんて行けなかったので、この滞在は私にとってとても嬉しいものでした。
朝ご飯もとてもおいしかったのですが、1歳の双子&6歳男子連れの食事は常に戦争状態…。
残念ながら写真は1枚もありません。
星空の映画祭でドラえもんにハマる長男
八ヶ岳では毎年、夏限定で野外映画が楽しめます。
その名も「星空の映画祭」。
日本一標高が高い野外映画館だそうです。
私は双子とペンションでお留守番だったのですが、思い出話をひとつ。
10年前、初めて星空の映画祭で観たのは『宇宙兄弟』でした。
開園直前に急な山の雨が降り、真夏なのに空気が冷え切っていて、ぶるぶる震えるほど寒くなり…。弟が月面で凍死しそうになるシーンに完全にシンクロしてました笑
ただ、スクリーンのうしろに広がる星空と物語の中の宇宙が繋がっているような感覚はこの映画祭ならでは。素敵な映画体験でした。
子どもの時にこんなロマンチックな体験ができたら素敵だろうな、と思います。
今回、長男が見たのはドラえもん。
それまであまりドラえもんを見ていなかったのですが、よほどおもしろかったのか、この日を境に夏休み後半はドラえもん漬けに…。
お出かけの車中でも、暇つぶしに「オリジナルのドラえもんの道具」を言い合ったりしてます。
ドラえもんは昔も今も、想像力を刺激する最高の漫画なんだな~と思います。
たてしな自由農園でお土産
帰路につく前に立ち寄ったのは「たてしな自由農園」。
お盆に集まる親戚に配るため、「おいものおもい」を購入しました。
卵のパックみたいなパッケージがかわいいと思ったら、「たまごや工房」という菓子メーカーのスイートポテトでした。
たまごはもちろん、デンマーク産クリームチーズを使用するなど素材にこだわり、ほっくり、こっくりとした味わいで大変美味!
お土産を買う時には双子が眠くて大騒ぎしており、正直選ぶ余地なくパッと手に取っただけなのですが、大正解でした。
それから、朝採れのおいしそうな桃を自宅へ発送。
今年はやけに桃が高いのであまり買っていなかったのですが、旅行先で財布の紐が緩むにまかせて奮発してしまいました。
スーパーでは見かけないくらい、大きな大きなあま~い桃…。
帰宅した翌日に届き、桃の味で旅行の続きを楽しみました♪
後記と反省
あれもこれも、楽しかった八ヶ岳旅行。
山の夏雲はくっきりと立体的に青空に映えていて、それを眺めるだけでも気持ちが良かったです。
ただ今回は、いくつか反省点が。
一つ目は、子連れでちょっと緊張するお店へ行ってしまったこと。
お盆でレストランはどこも混雑していて、直前で電話しまくってやっと席がとれたお店へ行ったところ、入ってみたらシックな雰囲気のレストラン。
親切に対応していただいてお料理もとてもおいしかったのですが、子どもがうるさくないか気になってしまいました。
でも、逆に考えれば、いつもファミレスばかりでこんな素敵なお店は入れません。
「不可抗力」と割り切って、楽しませていただきました。
二つ目は、事前調査が不足していたこと。
現地はネット回線が弱く、レストランを検索するのも電話するのも苦労しました。
旅行はやっぱり、事前準備が大切ですね…!
そんなありがちな反省をしつつ終わります。
お出かけの参考になれば幸いです。