【子連れ旅レポ】小型飛行機で行く伊豆大島の旅

「伊豆大島って、調布飛行場から25分で行けるんだってさ」…
夏休みを目前に開催されたママ会にて、こんな情報を仕入れました。

25分は近い!気軽!!
我が家の2歳児双子もその程度なら辛抱して座っていてくれるに違いない!!!

その日のうちに伊豆大島の宿と飛行機を検索。珍しくパパが金曜日の仕事をお休みできるように調整してくれ、2泊3日の日程が決まりました。

というわけで、行ってきました東京の島。
今回は、小型飛行機で行く伊豆大島の旅をレポートします。

もくじ

【飛行機】「行くー!行くー!!」三男ギャン泣きのピークは?

調布飛行場はドイツ製小型飛行機のみが発着する小さな飛行場。

https://www.kouwan.metro.tokyo.lg.jp/rito/tmg-airport/chofu

カフェやお土産屋さんもありません。
2階の展望室は蒸し暑くてとてもいられず、搭乗ロビーへ入るまでの待ち時間にお暇な子どもたち…。
前日の深夜に母が動画をダウンロードしておいたタブレットも、機内では電源も入れられないとのことで預ける荷物に入れてしまいました。


しかし、わずかながらも絵本が置いてあったのには助けられました。
飛行機図鑑には興味を示さなかった双子ですが、『つばめこうくう』『ぽっぽこうくう』という作品を楽しんでいました。
飛行場らしいチョイスで嬉しい配慮◎

搭乗ロビーへ入ると、飛行機を目の前にしてさらにプラスの待ち時間、三男はもう乗りたくて飛び立ちたくて、「行くー!行くー!」と連呼のギャン泣き。
出発前の写真を撮ったりしたかったのですが、抱っこしてうろうろするだけで精一杯でした。

やっとのことで搭乗すると、双子は大人しく静まり返り、そのまま伊豆大島まで問題なく到着することができました。ホッ…。
細かい話ですが、小型飛行機はエンジンがかかってしばらくしないと冷房が効かないらしく、乗った直後はサウナのような暑さで、シートポケットに設置されているうちわでみんなパタパタしていました。

いよいよ離陸すると、双子は自動車に乗る時と同じような感覚でぼんやりしてましたが(乗り物移動の眠さ?)、長男は初めて眺める空の景色に大興奮!感動しながらずっと外を眺めていました。小型飛行機、全員が窓際席に座れるのはいいところかもしれません♪

飛行機の25分は本当にあっという間で、双子がグズる暇もなく到着。
三男が不機嫌のピークを極めたのは搭乗ロビーでの待ち時間までで、結論としては「飛行機を選んで良かった!」と思いました。

【島内の移動手段】タクシーはつかまらないことも?

伊豆大島に着いてからはすべてタクシー移動。
レンタカーの方が何かと便利だっただろうと思うのですが、なんせ旅行を決めたのが直前だったので、どこもいっぱいだったのです。
空港から宿の道はたまたま、「飛行機が着く時間だなと思って近くにいました」というタクシーが1台あったのが幸運だったのですが、だいたいのタクシーは港の方へ行ってしまうとのことで、つかまらないこともあるそうです。

参考までに、宿に置いてあったタクシー会社一覧を載せておきます。


※情報は最新ではないようです。「ジャンボタクシー有」と書いてあったのに実際には「今やってなくて…」というところもありました。

【弘法浜サンセットプール】超●速スライダーにハマる長男

宿に荷物だけ置かせてもらい、ビーチへ出発!
伊豆大島にはいくつかビーチがありますが、初日に向かったのは1番人気の弘法浜。
さっそく海へダイブ…といきたいところだったのですが、双子が眠くて不機嫌になり海を嫌がったので、近くにあるプールへ向かいました。「海があるのにプールに行くなんて~」と、海貧乏の埼玉出身者は思ってしまうのですが、子どもがいる時はありがたい…。

こちらのプールは無料で、入場は「島内ですか?観光ですか?」の質問に答えるだけでした。マリンシューズは不可ですが、裸足でもプールサイドは熱くないので問題ありませんでした。

弘法浜サンセットプールにあるのは、水深0.5m&0.7m(半分の位置で深さが分かれている)のちびっこ用、浮島が設置された大人用、スライダーが併設された流れるプールの3種類です。

双子は海からプールの移動で抱っこされて仮眠をとったため、ご機嫌が回復。自分の足で歩ける浅いプールが気に入り、ご満悦でした。
長男が向かったのはスライダー。ギリギリ120センチの身長制限をクリアし、ひとりで挑戦しました。
しかしこのスライダー、スタッフのお兄さんも太鼓判を押す超低速…。
ゆっくりゆっくりと滑り降り、最後は手でよじよじ押して出てきたのを見て笑ってしまいました。
でも、そのあと上手な子が寝そべった状態でわりとスピードを出して滑っていたのも見かけたので、コツがあるのかもしれません。

そんなスライダーでしたが、長男は何度も何度も滑っていました。
遊園地のアトラクションでも何でも、身長制限は120センチのものが多く、やっと幼児からお兄さんになれた証明のようで、嬉しかったのかもしれません。

【弘法浜海の家】食に難ありの双子がチャーハンを完食した理由

弘法浜には海の家があり、シャワーや昼食、休憩には困りません。
私たちが拠点にしていた海の家(名前を忘れてしまった…)は、年配のおばさまが営業されていて、「この人が作るごはんは間違いなくおいしいだろう」と思いました。

その予想は大当たりで、普段は好き嫌いの多い双子が、チャーハンをぱくぱく完食し、おかわりまでするほど。もちろんプールでお腹もすいていたと思いますが、よほどおいしかったんだと思います。
私もちょこちょこ横から食べましたが、海の家には珍しいやさしい味付け。小さく刻んだかまぼこなども入っていて、具沢山でした。
長男が注文した焼きそばにもピーマンなんかが入っていて栄養たっぷり。
ピーマン好きの長男は大喜びでした。

【弘法浜】2歳双子連れの難易度は?

さて、おなかもいっぱいで元気になった双子を連れて、弘法浜に再チャレンジ。
今度は彼らもプカプカと波の寄せ返しを楽しむことができました。
足元もくっきり見える透明の水、きれいで気持ち良かったです。

ただ、砂はけっこう石が多めで、マリンシューズを履いていなかったらアウト。
ひざをつくことができないので、少し深めのところでないと双子の浮き輪を支えるのが難しい…。午後は徐々に満潮へ向かい、だんだん波が高くなってきて2歳児連れには危険と感じました。
せっかくの海にちょっぴりしか入れず残念でしたが、少し早めに切り上げて再度プールへ行き、閉館まで満喫して帰りました。

【三浜館】バイトのお姉さんにデレデレ双子

今回2泊したのは、伊豆大島の中心街、元町にある「三浜館」。

https://www.smart-resort.com/mihamakan/izu-oshima/main.html


趣のある建物で、子どもの頃に毎年行っていたおばあちゃんちの懐かしいにおいがしました。
玄関先に置かれたリゾート風の椅子やハンモック、パラソルが素敵な雰囲気。
家族風呂も十分に広く、お手入れが行き届いていて気持ち良かったです。

何より、女将さんとバイトスタッフのお姉さんが子どもたちにとっても優しくしてくれて、親としてはそれだけで最高の環境。とてもくつろいだ気持ちで滞在することができました。

お姉さんは合間を縫って子どもたちにかまってくれ、双子は「おねーさん」「おねーさん」となつきまくり。
2日目に外へ出ている時も、何かというと「おねーさんにおはなしする!」とか「おねーさんにみせるもんね!」とか言って、ずっとおねーさんのことばっかり考えているようでした笑

お食事は朝ご飯のみ、こちらでいただいたのですが、ここでも子どもへの配慮に大感激!
お味噌汁は少し冷めた状態にして準備してくれていたし、アンパンマンのジュースやヨーグルトなど絶対に子どもが喜ぶものも付けてくれて。さらに牛乳も出してくれたのですが、低めのコップに「半分だけ入れておきました、おかわりもできますので」とのことで、本当に子どものことをよくわかっていらっしゃると感動ものでした。
子ども用メニュー1日目はチャーハン、2日目はオムそばで、これもおいしくて子どもが好きなものだったのですが、残念ながら我が家の気分屋双子はあんまり食べずに申し訳なかったです…。パパが頑張って食べていました。
ちなみに大人は焼き魚で、こちらも大変おいしくいただきました!

【寿し光】実に7年ぶり!旅先で飲むビール

元町に飲み屋はたくさんあるようでしたが、子ども向けのお店はなかなか検索できずに困っていました。宿泊した三浜館でお伺いしたところ、「『寿し光』ならコロッケとかもあるよ」と教えてくれて、素直にそこへ行ってみました。

大島物産 | 伊豆大島の寿司店・イ...
海鮮茶屋 寿し光 伊豆大島の食事処「海鮮茶屋 寿し光」は、大島の新鮮な地魚にぎり・酒肴をはじめ、 特産の明日葉を使ったお料理、また肉料理など、地元食材をはじめとするお料理が評判。 ...


そしたらここが本当に大当たりで!

まず席が!幸運にも西向きに海を眺められる半個室に案内してもらい、子どもたちにタブレットを見せたり椅子に幅をとったりしても気兼ねしませんでした。
お店は建物2階にあるので、眼下には港。たまたま盆踊りの週末にあたっており、だんだん日が沈んでいく海に浮かび上がる提灯、堤防に腰かけて盆踊りの始まりを今か今かと待っている町の人の様子なんかを眺めることができました。

そして港町の寿司は当然おいしい。

揚げ物もおいしい。
ビールも…おいしい(涙)

考えてみたら、双子妊娠からの3年間だけでなく、その前の数年もコロナ禍やら何やらあったもので、旅先でビールを飲めたのは実に7年ぶりでした。信じられない…。

最高のシチュエーションとご飯とビールに感動し、翌日も同じ席を予約して帰ったのでした。

それにしても、食事の時に写真を撮る習慣も余裕もないのが残念です。ブロガー失格。。。

【日の出浜】カニ!魚!ヤドカリ!!磯遊びをエンジョイ

1日目の弘法浜は石が多くて足場が悪かったので、2日目は少し足を延ばして日の出浜へ。(前日のうちに行きと帰りのタクシーを予約しました)

日の出浜は人工のビーチと磯遊びが楽しめるというネット情報。
海の家はないとのことですが、ビーチへ降りる階段の手前は港町で、食べるところは問題ありません。シャワーやトイレ、更衣室も公共の施設があり、特に不足はありませんでした。

まず向かったのはビーチ。海水の透明度は言うことなし。人口というだけあり、足元は砂で、安心感がありました。石もところどころにあるのですが、海藻に覆われてふわっとしていて、弘法浜の石のような攻撃的な感じはありません。堤防で囲まれているので、波も非常に穏やか。小さな子ども連れにはありがたいビーチです。
早速1日目のリベンジ!といきたいところでしたが、こちらは水温が低かったためか、またしても双子がグズリ気味…。一度、地元民らしい人がゴールデンレトリバーを泳がせに来た時は「ワンワン!ワンワン!」と興奮気味に海の中を移動したがりましたが、それ以外はあんまり楽しそうではありませんでした…。時間が経てばまた昨日のように慣れてくれるのかと思いましたがそうでもなく、ビーチを出て隣の磯エリアに行ってみることにしました。

磯には、カニや小魚、ヤドカリがいっぱい!
昨日の弘法浜でも、石ころのような大きなカニを捕まえた子が近くにいてビックリしましたが、そんなカニはごろごろいるのでした。
魚も群れで泳いでおり、中には青く光るきれいなものもいました。
長男は一生懸命カニを追っていたのですが、岩のすきまに上手に隠れられてしまい、難航している様子。そのうちに、ゆっくりと動く貝がいることに気付き、大きめサイズを捕獲することに成功していました。
次男は網を握りしめたまま離さず、カニを捕まえてみたいパパをやきもきさせていました。
三男は母におんぶされて移動が基本で、たまに平坦な岩の上に腰かけて網を水に突っ込んでいました。
そんなに捕まえるのがうまくはない我々ファミリーでしたが、たくさんの生き物を目にすることができて子どもたちは満足してくれた様子。
わざわざ来た甲斐がありました♪


1日目に弘法浜、サンセットプール、2日目に日の出浜と、3つのスポットを巡ることができ、充実した海水浴旅行となりました。

【元町盆踊り】若者が盛り上げてノリノリ!長男・三男も参戦♪

夕ご飯に1日目と同じ「寿し光」でうまうまと腹を満たすと、2日目は盆踊り大会を覗きに行くことにしました。

近づいてみると、ビックリ。
「ソーレッソーレッ」「ハイハイ!」と、若者の声が響いてくるではありませんか…!
神輿を担ぐお祭りならよくありますが、盆踊りでこのヤングなテンションを感じるのは初めて。
この掛け声の中で踊ったら楽しいに違いありません。

早速子どもを放ってみると、ダンス大好きな長男と三男はすぐさま輪の中に馴染んで見よう見まねで踊り始めました。
次男だけは眠かったのか、「こわい」と言ってずっとパパの抱っこから降りようとしませんでしたが…。

若い人たちが島の文化を愛してるんだなぁということがひしひしと感じられ、じーんとしながら楽しみました。
長男は感極まって「大島サイコー!!!」と何度も叫んでいました笑

この盆踊りは、島の地域ごとに週替わりで開催されるもののようです。
若者の元気の良さも定評があるようで、タイミングが合うならぜひおすすめしたい大島名物だと思いました。

https://oshima-navi.com/news_list/release_bondance.html

【後期】
3日目は朝ご飯を食べたらすぐに飛行場へ。
帰りの飛行機も無事に到着し、何から何まで充実した旅行だったと大満足で家に帰りました。

午前中に帰宅することができたので、長男は午後の暇な時間に夏休みの宿題の絵日記に着手。
「盆踊りのことかな…磯遊びのことかな…」と完成を楽しみに待っていました。

そして提出されたものを見てみると…

タイトルは「ひこうき」。
飛行機に乗った景色が素晴らしかったという内容で終わっていました。

長男にとって、この旅行は出オチだったのか…。
多少ズッコケたのではありますが、たしかに初めての飛行機体験は誰だって感動するもの。思い切って飛行機の旅を敢行してみて良かったなと改めて思いました。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
もくじ